赤い三角屋根が目印の「旧国立駅舎」へ
2025年1月20日、冬の冷たい空気が頬を刺す午後、国立市にある「旧国立駅舎」を訪れました。14時頃、青空の下に映える赤い三角屋根が遠くからでも目を引きます。まるで時間が止まったかのようなレトロな佇まいに、思わず足を速めました。
歴史と再生の物語
旧国立駅舎は、大正時代の終わりから昭和初期にかけて建てられた洋風木造駅舎。中央線沿線のまちづくりの象徴として愛されましたが、老朽化により一度解体され、その後市民の声で復元されたという背景があります。入口には駅舎の歴史を伝えるパネルや写真があり、訪れる人々が足を止めて見入っていました。
館内で見つけた「人権作文」
館内に入ると、展示の一角に「全国中学生人権作文コンテスト」の入賞作品が掲示されていました。「誰もが自由に生きる」というタイトルの作文には、障がいのある方の視点や、人権の大切さを考えさせられるメッセージが綴られており、観光目的で立ち寄ったはずが、心が少し温まり、同時に考えさせられる時間になりました。
無料で楽しめる見学スポット
入館料は無料で、駅舎の中には観光案内所やお土産コーナーも併設。今回は「国立市観光ガイドマップ」と、旧国立駅舎のガイドブックを手に入れました。地元キャラクターが描かれたマップは見ているだけで楽しく、これからの散策ルートを考えるのにぴったりです。
訪れて感じたこと
駅舎はただの建物ではなく、そこに関わった人々の思い出や、まちの歴史が詰まった場所。復元された今もなお、地域の人たちや観光客を優しく迎え入れています。国立市に来る機会があれば、ほんの少し時間を作って立ち寄ってほしいスポットです。
アクセス
JR中央線「国立駅」南口から徒歩すぐ。駅前のロータリーからすぐ見える場所にあり、アクセスも抜群です。
---
赤い屋根と白壁のコントラスト、そして木の温もりが感じられる空間は、季節を問わず訪れる価値があります。